Products 01

Water-Based
Gravure Printing
水性グラビア印刷

「包装」を通じた環境への取り組み

従来の「油性(有機溶剤型)グラビア印刷」の問題点を解決すべく、業界で最も早くグラビアインキの『水性化』に取り組み実用化させました。「水性グラビア印刷」は、地球環境問題、労働環境問題を改善し、包装する食品の安全を図ることができます。

Feature 特徴

環境への対応

光化学オキシダントや浮遊粒子物質(SPM)発生の原因物質の一つである揮発性有機化合物(VOC)を多く含む従来の「油性グラビアインキ」から、水を多く含む「水性グラビアインキ」を使用する『水性グラビア印刷』に転換することにより、環境や作業者への負担を低減させました。
また溶剤回収工程は不要となり、回収工程で発生する排ガスの溶剤燃焼処理も不要となり、燃焼用エネルギーの削減、二酸化炭素の大気放出も低減します。更には、包装内に残留するVOCを低減させ、食品の香りと品質を守ります。

インキの組成比較 水性インキ 水 アルコール 水性ウレタン樹脂
印刷方式別環境負荷比較 (インキ製造から印刷工程までのLCA) 水性グラビア 資源消費量 15%削減 電力使用量 40%削減 CO2排出量 30%削減 VOC排出量 85%削減
同図案印刷物における残留溶剤量比較 水性印刷物 80% ※ある条件下での比較の一例となります ※この比較表は、弊社が使用している印刷インキにおける概略比較です。 ※上記インキ3点ともに日本における安全衛生規格をクリアしたインキであり、これらを使用した包装材料は安全衛生上問題ありません

仕上がりの美しさ

グラビア印刷は、版に細かな穴を彫り、その穴に入ったインキをフィルムに転写する技術です。水性グラビアインキは油性グラビアインキよりも乾きにくいため、一つずつの穴(ドット)から転移するインキの量を少なくする必要があります。そのため水性グラビア印刷用の版は、一つ一つの穴を小さく浅くする一方、密度を上げています。これによりデジタルカメラで言う「画素数」が多くなり、細かい部分のカラー再現性がよくなりました。

網点の数UPによりカラーの表現力UP!!

認証制度

地球と人にやさしい水性印刷 一般社団法人 健康ビジネス協議会認証 水性グラビア印刷は、一般社団法人 健康ビジネス協議会の「水性印刷商品認証制度」の対象となり、水性グラビアインキで印刷された製品には認証マークを表示することができます。一般社団法人 健康ビジネス協議会は、平成21年10月に新潟県の掲げる健康ビジネス連峰政策に呼応して設立され、健康ビジネスのトップランナーを目指し、官・学・医と連携しながら情報発信や交流、市場開拓、会員同士のビジネスマッチングやセミナー開催などを行う、異業種横断型の健康ビジネス経済団体です。活動の一環に認証制度があり、水性インキによって印刷された包材を使用した商品に対し統一認証マークの表示を行い、有機溶剤排出削減など、環境に対する企業の社会的貢献活動を促進しています。

揮発性有機化合物(VOC)に対しての規制が厳しくなりました。

揮発性有機化合物の排出及び飛散の抑制に関する施策その他の措置は、この章に規定する揮発性有機化合物の排出の規制と事業者が自主的に行う揮発性有機化合物の排出及び飛散の規制のための取組とを適切に組み合わせて、効果的な揮発性有機化合物の排出及び飛散 の抑制を図ることを旨として、実施されなければならない。
(大気汚染防止法第17条の3)第二章の2 揮発性有機化合物の排出の規制等 第十七条の3 施策等の実施の指針

無溶剤ラミネート

無溶剤ラミネートと合わせる事で、
食品の安心安全美味しさを包みます。

プラスチックフィルムのパッケージは、内容物の性質、保管環境などにあわせて複数のフィルムを貼り合わせて(ラミネート)、必要な強度や耐性をもったものを製造します。従来、その際に用いられる接着剤にも有機溶剤が使われてきました。当社は、グラビア印刷の水性化にあわせて、このラミネート工程でも脱有機溶剤化を進めるべく開発したのが無溶剤型ラミネート技術です。

技術紹介 Technical Introduction