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「包装」を通じた環境への取り組み
従来の「油性(有機溶剤型)グラビア印刷」の問題点を解決すべく、業界で最も早くグラビアインキの『水性化』に取り組み実用化させました。「水性グラビア印刷」は、地球環境問題、労働環境問題を改善し、包装する食品の安全を図ることができます。
光化学オキシダントや浮遊粒子物質(SPM)発生の原因物質の一つである揮発性有機化合物(VOC)を多く含む従来の「油性グラビアインキ」から、水を多く含む「水性グラビアインキ」を使用する『水性グラビア印刷』に転換することにより、環境や作業者への負担を低減させました。
また溶剤回収工程は不要となり、回収工程で発生する排ガスの溶剤燃焼処理も不要となり、燃焼用エネルギーの削減、二酸化炭素の大気放出も低減します。更には、包装内に残留するVOCを低減させ、食品の香りと品質を守ります。
グラビア印刷は、版に細かな穴を彫り、その穴に入ったインキをフィルムに転写する技術です。水性グラビアインキは油性グラビアインキよりも乾きにくいため、一つずつの穴(ドット)から転移するインキの量を少なくする必要があります。そのため水性グラビア印刷用の版は、一つ一つの穴を小さく浅くする一方、密度を上げています。これによりデジタルカメラで言う「画素数」が多くなり、細かい部分のカラー再現性がよくなりました。
揮発性有機化合物(VOC)に対しての規制が厳しくなりました。
揮発性有機化合物の排出及び飛散の抑制に関する施策その他の措置は、この章に規定する揮発性有機化合物の排出の規制と事業者が自主的に行う揮発性有機化合物の排出及び飛散の規制のための取組とを適切に組み合わせて、効果的な揮発性有機化合物の排出及び飛散 の抑制を図ることを旨として、実施されなければならない。
(大気汚染防止法第17条の3)第二章の2 揮発性有機化合物の排出の規制等 第十七条の3 施策等の実施の指針
無溶剤ラミネートと合わせる事で、
食品の安心安全美味しさを包みます。
プラスチックフィルムのパッケージは、内容物の性質、保管環境などにあわせて複数のフィルムを貼り合わせて(ラミネート)、必要な強度や耐性をもったものを製造します。従来、その際に用いられる接着剤にも有機溶剤が使われてきました。当社は、グラビア印刷の水性化にあわせて、このラミネート工程でも脱有機溶剤化を進めるべく開発したのが無溶剤型ラミネート技術です。