Top Message 社長挨拶

私たちの歩みは、食品流通の時流とともにあります。 代表取締役社長 杉山真一郎

フジトクは2020年に創業70年を迎えます。
私たちは材料の技術革新とお客様、消費者からの要望による改良を重ね、常に新しい食品包装を開発してきました。そして企業の社会的責任の側面から環境問題にも取り組んでまいりました。
具体的には1993年現在の瀬戸市への本社工場移転を契機に、グラビア印刷工程から揮発性有機化合物(VOC)を排除する「水性グラビア印刷」の技術開発に着手しました。その結果、社員が働く生産現場の環境は大幅に改善し、お客様にとってはグリーン購入のお役に立ち、消費者にとってはより安全で安心な食品包装の提供につながりました。
また、私たちは「ジッパーテープTZ」や、その技術を利用してピロー袋を横から切ることができる「スマートカット®」を独自開発しました。海外へは環境にやさしい非塩素系包装「SNケーシング」を開発し、輸出しております。2017年には中国成都に「SNケーシング」を作る合弁会社「新国富包装材料有限公司」を立ち上げました。
今業界は人口減少や消費者ニーズの多様化により多品種小ロットの傾向にあります。
私たちはそれに対応すべく世界初のデジタル・グラビア印刷機「FUJI・M・O®」を開発いたしました。この全く新しい印刷機により今まで実現できなかったワクワクする食品包装を提案することが可能となりました。このような私たちの企業活動は、「デュポン賞」、「愛知環境賞」、「地球環境大賞」、「ものづくり日本大賞」等の受賞で顕彰されました。さらに「ダイバーシティ経営企業100選」、「愛知女性輝きカンパニー」、「障害者雇用優良企業」として認証され誰もが働きやすい職場作りに力を入れております。
私は、食品包装は今後もなくならない重要な社会インフラであると考えております。
フジトクの歴史は食品包装の歴史であり、それは挑戦の歴史です。この社風を大切にし、時代の変化に対しそれを受け止め常に先頭に立つ企業でありたいと思っております。
100年企業に向け使う人の目線に立った商品開発に力を入れ、「おいしいをつつむ」食品包装の提供を通して皆様に笑顔をお届けします。

引き続き変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。

Profile

富士特殊紙業株式会社社長

杉山真一郎 Shinichiro Sugiyama

愛知県名古屋市出身。上智大学理工学部を卒業後、1997年、富士特殊紙業へ入社し東レアメリカで研修を受ける。

2001年に管理部門課長、2004年に営業部門部長、2008年に専務取締役へ就任。プロジェクトチーム制を導入し、社外からは機械メーカーやフィルムメーカー、行政、国外企業を含め協力を求め、社内からは各部門から年齢等を考慮せず能力を重視した人選を進める。それにより、水性グラビア印刷、FUJI・M・Oなどのフジトクの今日のベースとなる技術を開発、確立に尽力する。

2017年、代表取締役に就任。社外でも幅広く活躍し、業界青年部では部長を務め、パッケージをさらに魅力ある業界へ発展させるため邁進している 。